素人が建てた手作りの木の家―完成までの記録―

わが還暦への挑戦 設計・施工・記録  simanto114

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 完成した『終の棲家-四万十の家』                                           2005年6月着工/2007年4月完成

その

 はじめに・工法・場所の背景・家の設計

その  台所・電気・水道・縁側・階段・2階の造作
その  縄張り・基礎・土台の造作 その  カラスミ他・ついに我が家完成!
その  大引・足場・壁・天井梁材の設置 その  ついに完成◆最後に・間取図・追記
その 天井・屋根の造作と床板張り・風呂場  

  掲載している小さな写真は、クリックすると拡大します。

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  2007年4月末日、約2年の歳月をかけて『わが終の棲家』がやっと完成しました。若干の片づけと庭造りがまだですが一応の区切りをつけることにしました。感動と記憶が薄れないうちに、―わが還暦への挑戦―を記録しておきたいと思います。


  私には当時お金はありませんでしたが、十分な暇がありました。どんな家がいいか考えインターネットで家作りを調べているうちに、『手作りハウス』(主にログハウス)に挑戦する人達の記録に接することになりました。それらを参考に自分で何度も設計図を描き、材料の調達 方法等を調べているうちに、桧の間伐材が安く手に入ることが分かり、この木材を最大限に活かす工法を追求しているうちに、
『板張り工法』 (私のつけたネーミング)にたどり着きました。この工法は私が独自に考えついたものです。


  工法と材料の確保が可能となった時点で、俄然私の創作意欲に火がつきました。背景にもうすぐ還暦を控え『何かやりたい』という気持ちが火に油を注ぐことになったのでしょうか。友人を何度も訪ね説得、出資の約束を取り付けたのは2005年初頭、これで資金が出来ました。木材以外の材料調達に奔走。


  2005年の5月末、材料確保を確認、意気揚々と早速四万十へと向かいました。散々な悪評と心配を背にして。曰く―風が吹いたら倒れるんとちゃうか―(嫁はんとその友人)、曰く―高い工作やなあ―(娘)、曰く―何時まで続くかなあ―(知人)その他諸々。


供工法・場所・設計


工法

 名称は 「板張り工法」とネーミングしました。(独自の工法)
30×105×3000(単位ミリメートル)の桧板(4600枚)を、縦(外板)横(中板)縦内板と3枚重ねビス止めすることにより縦横の強度を確保し、柱を使わない壁組み工法とする。
 使用するビスは海の傍でもあり、全てステンレスを使用する。57L/75L/90Lを用途により使い分け約7万本、金額にして約45万円(メーカー直入価格)。
 窓枠等は木枠で全て手作りとし、サッシ等は一切使用しない。



場所

  悠久の流れ四万十川写真左…私の家作りは四万十川河口(写真下左)より少し南へ下がった所から始まる。河口から約2キロ南の海沿いの丘の上に私の家がある。(写真下右)は里の東側に昇る朝日!!
 


      

   入り口は竹やぶがありうっそうとしている。注意していないと気づかず通り過ぎてしまいそうな所だ。(写真下左)が別荘地から入り口を写したものです。(写真下右)は、私がこれから家を建てる場所です。空き地に板が立っているのは、縄張りをし土地の水平を出す作業をしているところです。



設計

  家を建てるために最初にしなければならないことは、その人の条件によって違うと思います。私の場合、家を建てるための土地は数年前に取得してしますので、いきなり家を建てるための設計図の作成から入ることになります。まず、どんな家を建てたいのか大体の構想を練り、決めなくては前に進みません。工法の決定も重要な要素です。従来の軸組み工法か、あるいは2×4(ツーバイフォー)なのか、ログハウスなのか、鉄筋なのか、それらの組み合わせでいくのか、選択の方法は結構あります。また、どんな材料を使うのか、壁をどうしたいのか、屋根はどうするのか、材料や勾配、床はどうしたいのか。これらの構想が決まったら初めて設計図に入ることができます。

      

  私の場合、最初から従来工法は頭にありませんでした。なぜかと言うと軸組み工法は、素人には邪魔くさい(枠の継ぎ方)という事と十分な強度の確保に自信を持てなかったからです。私の目標は『質実剛健』&『シンプル・イズ・ザ・ベスト』・・・素人の私にでも地震に強く、一人で建てられる家・・・にありました。

      

  インターネットで、無料の「キャド」・・・設計図を描ソフトを探しダウンロード。練習しながら設計図に挑戦。最初はログハウスの設計に取り組みました。工夫に工夫を重ね独自のログハウスを造れるところまで設計図を仕上げましたが、唯一つ気に入らない点がありました。ログハウスは、木の収縮により建設後家が沈みこむため、定期的なメンテが必要となり、仕上げ作業は3年後になる点です。次は2×4工法に挑戦しましたが、壁をベニヤに頼らざるを得ず、木の匂いのする家が好みの私の感覚にあわず早期に断念しました。

      

  その頃併せて、インターネットによる材料探しを続けていた私のアンテナにピンと来るものがいくつか出てきました。3箇所の材木屋に問い合わせのメールを送りましたが、返事があったのは名古屋の圓屋という店一軒だけでした。そこの桧間伐材(30×105×3000ミリ)が大量に用意できる(1枚400円、送料別、注1)という返事に、私の心が決まりました。この板を最大限に活かし、同時に前述した私の目標を満たす工法は何か・・・?

  たどり着いたのが独自に考えた総桧造り(この言葉の響きがいいね)の『板張り工法』でした。以下、この工法を中心に私が直面した問題とそれをいかにしてクリヤーしていったのか建て方の順を追いながら述べたいと思います。


【注1】 2010年現在、圓屋を含め、この資材は販売されていないようです。私の近所では、今でも手に入ります。必要な方はご連絡くだされば、手配いたします。

 

 


2008年11月16日登録  http://simanto114.ina-ka.com/

 

 

 

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